【Doc-ja Advent Calender 2013】英文を書こう

この投稿は Doc-ja Advent Calender 2013 の20日目の記事です

今までの流れをぶった切ってライティングについて書こうと思います。
最初にことわっておきますが、翻訳とかあんまり関係ない話になってしまったでそういうのを期待している方はそっ閉じ推奨。

スポンサーリンク

英文書いてますか?

みなさん、英文書いてますか?
「なんとか読めるけど書くなんて無理」というのがおそらく一般的な認識だし、それは多分ある程度正しいのではないかと思います。でもちょっと待ってください。この記事を読んでいるあなたは英語を読んで、理解し、訳すことができるレベルの英語力を身につけているはずです。それだけの英語力があれば、英作文もできるはずですよね?[1]
そもそも読むことと書くことは表裏一体なわけですから、書くことだけがとんでもなく難しいということはありえないのです。[2]


  • [1] UIの翻訳はまたちょっと違ってきますね
  • [2] もちろん完璧を望まないのであればという意味です

日本人であるわれわれが英文を書く意味

翻訳をしていて、スペルミスを見つけたり既に古くなってしまった情報が残っているものを見つけた経験はありませんか?見つけた不備を上流に伝えるのも翻訳者の大事な役割ですよね。また、翻訳した成果物を上流に取り込んでもらうには上流に連絡する必要がありますよね。作業対象にもよりますが、OSS関連の翻訳作業をしていると、というかOSSに積極的に関わろうとすると英語は避けて通れないのではないでしょうか。

少し別の視点から論じると、翻訳者にはローカルコミュニティと上流との窓口という一面もあるわけです。海外の開発者にはおそらく理解できないであろう日本(≒日本語)独自の事情なりをとりまとめて上流に意見や要望を伝えるということも、日本の開発者や翻訳者に求められているのではないかと思うわけです。

日本からどんどん英語で発信できると素敵だと思いませんか?

ライティングの基本

ライティングの基本は 3Cs です。すなわち、

  • Clear
  • Correct
  • Concise

また、コミュニケーションには 7Cs が重要であるというのもよく見かけます。
上記の 3Cs に加えて

  • Concrete
  • Coherent
  • Complete
  • Courteous

が 7Cs として挙げられています。
このうち少なくとも 3Cs を実現するために、私が普段心掛けていることを紹介したいと思います。

3Cs 実践のコツ

こんなことを意識しながら書くとわかりやすい英文になるんじゃないかなー。

  1. 原因→結果の順番を守る
  2. 無生物主語を積極的に使う
  3. 重要情報は文の前半に入れる
  4. 冠詞や前置詞を曖昧に選択しない
  5. 二重否定を避ける
  6. 曖昧な係り受けを避ける

このあたりの技術的なことに関する詳細は最後に紹介する本でも読んでみてください。

座学よりも「習うより慣れろ」な世界であることは、日本の高水準な英語教育とその割に残念な英語コミュニケーション能力が如実に物語っているわけなので、とにかく書いて、できればネイティブに添削してもらうといったことが重要ではないかと思います。

いきなり英語で書くべし

英語と日本語は 1:1 では対応しない言語だということは翻訳したことがある人にとっては自明であると思います。例えば、英語は簡潔でわかりやすいのに日本語に翻訳したらなんだかわりにくくなった、という経験はありませんか?

同様に、日本語で下書きをしてそれを翻訳した場合、わかりやすい英文は期待できません。論理的に破綻しているケースもよく見受けられます。英文を書く際にはまず「だいたいこんなことを言いたい」ということを固め、原因、結果、目的、主体などを整理してみましょう。整理できたらいきなり英語で書きましょう。ポイントは、日本語の原稿を作らないことです。その方が、日本語表現に引きずられて冗長になったり論理破綻したりせずに書けます。

どうしても日本語で書いてから訳したいという時は「英語にしやすい日本語」と「論理的で正しい日本語」を書くようにしましょう。

普段からできること

良文をたくさん読む

アウトプットには膨大なインプットが必要です。翻訳をしていると良文と悪文がある程度わかるようになると思います。良文と悪文を常に意識するしましょう。そして、良文をたくさん読み込むようにしましょう。

正しい日本語を使う

英語はとても論理的な言語です。対して日本語はファジーな部分をかなり許容できてしまうので、日本語の文章を翻訳すると論理破綻した英語になってしまうという現象が起こります。言うまでもなく、日本人である以上は英作文能力は国語力に起因するので、普段から 7Cs ないし 3Cs を意識した日本語運用をこころがけることで、英作文能力も向上するのではないでしょうか?
(自戒を多分に込めて。)

とにかく書く

メールでもブログでも個人的なメモでもなんでも良いので、とにかく普段から英語を書くようにしましょう。

強引なまとめ

  • OSSで翻訳やるなら英作文は避けて通れないよね。
  • 完璧を求めなければ難しくない。難しいはずがない。
  • 3Cs を意識して簡潔で伝わりやすい英文を書こう。
  • 日本語力じゅーよー
  • たくさんインプットしてたくさんアウトプットする

…じゃあお前は普段から英語がんがん書いてるかってーと、実はそんなに書いてないですごめんなさい。

おすすめ

2冊ほどおすすめを紹介しておきます。

技術英文の正しい書き方

マスターしておきたい技術英語の基本

スポンサーリンク

フォローする